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資料:榊原委員

○榊原委員

 多分私1人だと思いますけれども、ペーパーを出しておりません。事務局の方のコピー忘れではありません。私は議論に参加させていただきながら、これまでいろいろなところで、政治・行政・それから子育ての現場の人たちから聞いてきたさまざまな声などを反映し、思ったことを言わせていただく形でかかわらせていただこうと思って出していないのですが、基本的なスタンスとしては、社会的養護という言葉は非常にまだ難しいというか、耳慣れない、特にマスコミなどでもほとんど登場したことがない言葉。マスコミで登場したことがないというのは、政治家の頭の中にも入っていないと考えていいと思うのですけれども、この言葉が持つ意味を、子どもの育ち上げは社会全体の責任であると、そういった体制をきちんとつくっていくことであると、自分なりには読み替えて考えていきたいと思っております。

 一昔前まで、日本の子育ての伝統的なあり方はどうだったのかを調べていくと、農村共同体的な中にはそれなりの仕組みがあった。大きな家族・集落・地域共同体の中で、社会的な親のかかわりがさまざまな形で子どもの育ち上げにサポートとして提供されていたのに、それがことごとく産業・経済の形が変わり、社会の形が変わった中でなくなった。それを新たに再構築する議論だろうと思っています。例えば養護施設の現場などを伺ったりしても、今の子どもたちが抱えている問題というのは実はつい最近起こったことではなくて、2代目3代目の連鎖の中でさらに問題が深くなって起きている。そうした気付きに対する視点・取り組みも必要であろうということ。それから、これは子育て支援の中でさまざまに挙がってきているSOSの問題とつながっている問題であると私も認識しているのですけれども、つまり、どの親、どの家庭もリスクを抱えていて、自分たちだけでは完全な親子になるだけの力がなくなってきている。例えば親教育プログラムといったようなものも、議論されたり、検討されたりしていると聞きますけれども、親が親として育つための支援。その中でさらにいろいろな精神疾患や、経済的な困窮などのリスクを抱えた人たちに対しての特殊な、専門的な支えるプログラムといったようなことも必要であろうと思っています。

 政府の方も最近は格差や再チャレンジなどの議論をしているけれども、養護を必要としている子どもたちは、再チャレンジの前のチャレンジのスタートラインに立てない状況にある子どもたちがすごく多い。18歳で社会に放り出されて、自分1人で道を切り開けるような子どもは、今の成熟した日本の産業構造の中では、ほとんどいないというところを、社会的に子どもたちの育ちを見ていくシステムの中でまだフォローできていないなど、社会の子どもの育ちを支えるシステムの方に足りないところだらけと見ています。具体的にはまたさまざまな形で議論に加わらせてもらいたいと思っております。よろしくお願いします。

○柏女座長

 ありがとうございました。それでは続きまして庄司委員、お願いいたします。

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