本日、静岡で開催される第54回全国里親会の開催に合わせて、新HPを立ち上げました。
2008年10月5日・全国里親大会(静岡)での里親意見書の呼びかけ
⇒ (案)「子ども時代のすべてを施設で育つ子ども」をなくすための里親意見書
④家庭のイメージや人生のライフイメージがない長期入所児童
子ども時代の全てを施設で育った人にとっては、結婚生活が初めての家庭生活です。施設を出た後の人生は、働き、結婚し、地域社会での付き合いの中で生活し、子どもを育て、年老いていきます。しかし、トータル・ライフイメージが無いため、施設を出た後の人生イメージが空白であり、人生設計を作ることが出来ません。
人は、無自覚であるならば、育てられたように子どもを育てます。虐待家庭で育った方の、虐待の連鎖のリスクと同じように、施設養育の連鎖のリスクも高いといえます。 児童養護施設は交代勤務職場であり、職員1人で20人ほどの子どもを見ています。職員一人が5、6人の子どもを担当する担当制を導入している施設もありますが、担当だからといって、担当の子だけを見るわけにはいきません。担当する期間も短くて1年、長くても数年で変わり、継続的な人間関係を作ることはできません。
また、在籍児童の平均在所年数は4.4年であり、子ども同士の安定し継続した人間関係も望むべくもありません。この細切れの人間関係が染みつくと、施設を出た後の継続した人間関係が困難になります。職員配置基準が1対6と少ないため、職員は、どの子にも平等に関わりを持つ必要があり、子どもと広く浅く関わります。この希薄な人間関係を学習した子どもは、結婚生活や、生まれた子どもとの濃厚な関係が煩わしくなり、施設での部屋替えや担当替えを行うように、簡単に家庭をリセットしようとします。
家庭生活は、多くても5、6人であり、単純で濃厚な人間関係を作ることができます。しかし、児童養護施設では、児童数60人の平均的施設でも、児童60人、職員10人の複雑な人間関係があります。その人間関係の組み合わせは、単純計算でも70の階乗となり、子どもには複雑すぎるものです。
⑤長期入所児童には、「家庭生活体験事業」ではなく、家庭が必要です
家庭を知らずに社会に出る長期施設入所児童の問題に対し、週末里親や季節里親などのボランティア家庭で家庭を体験させる「家庭生活体験事業」を行う施設もありますが、長期入所児童に必要なのは、「家庭生活体験」ではなく、「家庭生活」そのものなのです。「家庭生活体験事業」で長期施設入所児童の問題解決をはかるのではなく、子どもの権利条約第20条で定める「代替家庭で育つ権利」に基づき、長期入所になりそうな児童を優先して、里親家庭へ委託する施策を構築することが必要です。
今日は静岡で第54回全国里親大会があるのですが、その開催に合わせて新しいHPが開設されました。当日会場で配布するチラシも、里親さんの意見書として案をまとめたものだという事でご案内します。そのチラシの引用文を一部ご紹介します。例により、全文はHP先でお読みくださればうれしいです。【by Lei】







